【電力の自給】ポータブル電源生活を1年続けてみた感想【ソーラー発電】

電力の自給

ソーラーパネルとポータブル電源を使った電力の自給はどれくらい実用性があるのかを検証するため、私たち夫婦は2020年4月から現在まで、1年以上もポータブル電源生活を続けています。

こんな使い方をしている人はおそらく他にいないだろうと思い、ここ1年の経験から感じたことなどをお伝えしてみようと思います。

興味のある方はぜひご覧ください。

動画もあります

この記事の内容を動画にしたものもあります。

もし動画の方が楽に見られるという方はこちらをご覧ください。

手短な自己紹介

私たちはカフェを営む夫婦ですが、コロナ禍以降は休業中です。

その休業の時間を利用して取り組んでいるのが、無理のない範囲でできる自給自足です。

現在は電力の自給や、野菜の自給などに取り組んでいます。

野菜の自給についての記事も公開しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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ポータブル電源生活とは

自作のソーラー発電でスマホやノートパソコン・照明の電力を自給

総額7万円程度で揃えたソーラーパネル1枚とポータブル電源2台を使い、主にスマホ3台・タブレット2台・ノートパソコン1台・あと室内のメインの照明となる電気スタンド1台の電力を自給する生活です。

購入した機器をただケーブルで繋いで作れるソーラーシステムについては、別の記事で紹介しておりますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

【太陽光発電】素人でも自作できるソーラーシステム【ポータブル電源】
ソーラーパネルを使った電力の自給に興味のある方は多いと思います。 私は1万円のソーラーパネルと4万円のポータブル電源を接続するだけのソーラーシステムを日常的に半年以上使っているのですが、とても安定して使えています。 ノートパソコンやスマホ、...

なるべく電気を使わない生活

できるだけ電気を消費しないように生活しているため、調理はガスで、暖房は灯油で賄っています。

冷房は基本的に使いませんが、扇風機ならポータブル電源でも動かせます。

冷蔵庫や洗濯機は電力会社の電気を使用

ポータブル電源の能力では賄うのが難しい冷蔵庫や洗濯機などの生活必需品、常に電気を消費し続けている固定電話・ルーターなどの電気は電力会社の電気を使用中です。

ソーラーシステム ここ一年の稼働状況

ソーラーパネルとJackeryポータブル電源400は1年以上毎日稼働させていますが、今のところ何の問題もなく安定して動き続けています。

NEXPOWのポータブル電源の方は半年ほどの使用ですが、こちらも安定動作中です。

以前公開したNEXPOWのレビュー記事ではちょっと辛口の評価となりましたが、安定動作という点では当初よりも個人的な評価は上がりました。

【1ヶ月使用してみた感想】NEXPOWポータブル電源 YP-150W レビュー
今回は1万円前後の価格帯で購入できるポータブル電源「NEXPOW YP-150W」のレビューをお伝えします。 購入後まだ1ヶ月程度ですが、かなり詳細なレビュー記事になるので、1万円前後の価格帯のボータブル電源選びで悩んでいる方々には有益なレ...

それでも、個人的なお勧めは、やっぱりJackeryポータブル電源400の方ですね。1年以上毎日使ってみた上で、余計にその評価は高まっています。

【レビュー】Jackeryポータブル電源400 【日常的に5ヶ月使ってみた感想】
この記事は「Jackeryポータブル電源400」の購入を検討中の方や、電力の自給に関心のある方向けの内容となっております。 Jackeryポータブル電源400を所有する1人のユーザーとして、率直な感想をお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださ...

2台のポータブル電源は毎日使用し続けているにもかかわらず、バッテリーの劣化はあまり感じていません。

もしかしたら多少は劣化しているのかもしれませんが、ほとんど気づかないレベルの範囲に収まっていると思います。

ソーラーシステムが使えなくなる状況

実際に1年間生活してみた結果、悪天候が2日以上続いた場合はポータブル電源だけでは電気が賄えなくなるため、次の晴れの日が来るまでは全ての電気が電力会社頼みとなります。

さらに冬は日照時間が短くなるため、ポータブル電源を満充電にできない日が増えて、電力会社に頼る回数は増えていました。

ここ一年の電力会社の電気使用量の推移

基本的には店の冷蔵庫やストッカーでこのほとんどの電力を使用していると思います。

洗濯機を含めそれ以外の電気使用量はとても少ないはずです。

12月から3月までの電気使用量は増えていますが、これは店の水回りが凍結しないように小型のオイルヒーターをつけたためです。

それ以外の月はおよそ毎月200kwhくらいの使用量で収まっていて、月額はおよそ6,000円でした。

ポータブル電源生活のメリットとデメリット

これは、あくまでも私たちの環境での話です。

メリット

  • 私たち自身が少ない電力で生活するようになった
  • 早寝早起きの生活になって体調が良くなった
  • 使わない電気製品が増えて、物が減った
  • 魔法瓶や湯たんぽなどの便利さを改めて実感できた
  • 停電時でもほぼいつも通りの生活ができる
  • 緊急事態への備えとなり、心の余裕が生まれる (これは震災経験者ならではの感覚かもしれません)

妻の意見

  • 電気を使わない調理を追求したらシンプルなメニューになった

この意見を聞いたときに、この一年で培った経験から生まれた省エネご飯の動画などの記事も面白いかもしれないと思いました。省エネなだけではなくて、本当に美味しいんですよね。

デメリット

  • 電力会社から電気を買った方が安い
  • 毎日充電するためにケーブルを抜き差しする手間が発生する
  • ポータブル電源2台での運用の場合、一方が満充電になるタイミングでもう一方に切り替えるという手間も発生する。これは家に誰かがいないと不可能。

一年間この生活をしたみた私たちの感想

ポータブル電源を利用したソーラー発電はとても実用的である

今回の記事で一番伝えたいことは、ポータブル電源を利用したソーラー発電は日常的に安定して使い続けられる便利なものだということです。

ノートパソコンやタブレットを毎日ハードに使い続けていますが、そのほとんどの電力をソーラー発電で賄えています。

ただ、私たちがたまたま運よく故障しないで使えているだけかもしれないので、他の情報なども合わせて参考にしていただければと思います。

緊急時は特に頼もしい道具となる

ソーラーパネルとポータブル電源のセットは緊急時には特に頼れる便利な道具になります。

小規模の避難所にはぜひ一組は用意しておいてほしいものだと思います。

現在はリモートワークも普及しているため、停電により電気が使えなくなった際の損失は、今まで以上に大きなものになるのではないでしょうか。

それを考えたら、このソーラーシステムを一家に一組用意しておくだけの価値はあると思います。

やっぱりパススルー機能が欲しいところ

もしバッテリーを劣化させないパススルー機能を備えたポータブル電源があれば、それとソーラーパネルでのポータブル電源生活はとても快適になると思います。

デメリットで挙げた2点、ケーブルの抜き差しや日中に充電する機器を変えるという手間がなくなり、より普段使いしやすいものとなるでしょうね。

冷蔵庫と洗濯機のさらなる省電力化に期待

電気の省エネ生活を追求し始めると、冷蔵庫と洗濯機の消費電力が大きい点が課題となります。

食材を長時間安全に保管する道具は冷蔵庫に代わるものが無いですし、手洗いでの洗濯は大変すぎますからね。

その二つの生活必需品の省エネ化がさらに進むとポータブル電源生活はより快適になると思います。

まとめ

今回の記事は以上で終了となります。

実験的にはじめてみたポータブル電源生活ですが、あまりにも安定して使えているため、今では当たり前のように毎日使う道具となりました。

今後もポータブル電源生活は続いていきそうなので、この生活を続ける中で何かお伝えしたい情報が出てきた際にはこのブログで紹介したいと考えております。

もしご意見やご感想などありましたら、ぜひコメントください。

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