【レビュー】Jackeryポータブル電源400 【日常的に5ヶ月使ってみた感想】

電力の自給


この記事は「Jackeryポータブル電源400」の購入を検討中の方や、電力の自給に関心のある方向けの内容となっております。

Jackeryポータブル電源400を所有する1人のユーザーとして、率直な感想をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

今回の記事では、以下のような内容をご紹介しています。

  • 私が使用中のソーラーシステムの具体的な機材の組み合わせ
  • 5ヶ月ほどハードに使ってみた感想
  • 気づきにくい使用上の注意

この製品は個人的にはとても満足しています。それでは、どの辺に満足しているか詳しくご紹介していきます。

【レビュー】Jackeryポータブル電源400の使用目的

電力の自給に関心が高かった私たち夫婦は、ポータブル電源が日常的にどこまで使用できるか、とても興味があったので、主に実験する目的で購入しました。

割とハードに5ヶ月ほど使用し続けているため、このポータブル電源の耐久性なども確認できています。

動画でもご紹介しています

こちらで使用中のソーラーシステム機材一式

全てAmazonで購入し、総額は約6万円でした。

接続するための道具などは特に必要なく、上記の機材同士を接続するだけでソーラーパネルを使用した電力の自給が可能となります。

ただ、ソーラーパネルは屋外に設置するのが一般的だと思うので、風で飛ばされないようしっかりと固定する必要があります。

私たちの具体的な使用方法


日中はソーラーパネルと接続して充電に専念し、夕方以降にその日充電された電気を使用しています。日常的に使用しているものは次の6種類。

  • LED電気スタンド 1台(メイン照明)
  • スマホ 3台
  • タブレット 1台
  • ノートパソコン 1台
  • モバイルバッテリー 1台
  • ガス給湯器 1台

以上です。ポータブル電源がフル充電になっていれば、これらの電力は十分賄えます。

ただし、悪天候時は一日充電し続けても10%程度しか増えない日もあるため、天気の悪い日が何日も続いてしまうと、使用したくてもできない状況になります。

晴天に恵まれた場合は、バッテリー残量20%程度からでも昼頃までにはフル充電になります。

当初は実験する目的で導入してみたのですが、思いのほか使い勝手がいいため、このポータブル電源を使った生活が普通になってきました。

仮にいま長期的な停電になったとしても、このソーラーシステムさえあれば、スマホやノートパソコンが使えてガス給湯器でシャワーも浴びれるため、冷蔵庫の中のものが多少痛む程度で、実はそれほど困らないかもしれないと感じています。

とはいえ電力会社から電気を買った方が安いです

ここまでの内容を読んでいただいた限りだと、コストパフォーマンスが良さそうに思えるかもしれませんが、実は電力会社から電気を買って使った方が安上がりです。

Jackeryポータブル電源400をフル充電した場合に蓄えられる電力はおよそ400Wh。

電力会社から電気を購入する場合は1kWh(1000Wh)で約30円。

400Whの電気料金は12円程度となります。さらに取扱説明書に書いてある使用回数500回以上と記載されているところから、500回フル充電したとして計算すると、

12円 × 500回 = 6,000円

となります。

ソーラーシステムを構築するためにかかった費用が約6万円なので、電力会社から電気を購入すれば1/10程度の金額で同じ電力量を賄えるということになります。

テレビ、エアコン、電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫などは、1つ動かすだけでかなりの消費電力となり、Jackeryポータブル電源400に蓄えた電力はあっという間に無くなります。

逆に考えると、スマホやノートパソコン、電気スタンドなどの消費電力がいかに少ないかということがわかります。

定格出力のお話

そもそもJackeryポータブル電源では、電気を大量に消費する家電を動かすこと自体が困難です。

その理由は「定格出力」が200Wだからです。定格出力というのは、ポータブル電源が安定して出力し続けられる電力の上限の値です。

テレビはかろうじて動かせるかもしれませんが、それ以外の家電に関しては瞬間的な電力消費量が200Wを超えてしまうので、Jackeryポータブル電源400が過負荷となって動作を停止してしまうでしょう。

実は1回修理に出しています

私たち夫婦がこのポータブル電源を購入してから最初の1ヶ月間は、どんなことにポータブル電源が活用できるか実験的に使ってみたくて、定格出力を少し超えるような使い方もしていました。

「瞬間最大400W」と表記されていたため、200Wを多少超えるのは問題ないだろうと勝手に思い込んでいたのです。

ところが、1ヶ月ほど使っていたある日、急に充電がしづらくなったり、ノートパソコンへの電力の供給もうまくできなくなってしまいました。

サポートへ問い合わせてみたところ、やはり定格出力を超える使用を続けたことが不調の原因だろうという見解でした。

こちらに非があったため、有償での修理を覚悟していたのですが、なんとこのときは無償で修理していただくことになりました。

この場を借りて改めてお礼を言わせていただきます。Jackeryさん、本当にありがとうございました。Jackeryのポータブル電源、最高です。

Jackeryポータブル電源400の長所

スペック的な部分と個人的にオススメできる部分を含めて、以下のような長所があります。

・安定動作
・純正弦波
・MPPT方式
・容量の大きさ
・100wソーラーパネル1枚との相性の良さ
・サポートが良心的

Jackeryポータブル電源400の短所

短所と言えるほどのものではないですが、あえて挙げれば次の点でしょう。

・定格出力の上限が200W
・用途によってはフル充電しても容量不足になるかも

定格出力に関してはこの価格帯では十分なスペックなのですが、もし200Wを超える家電を使う可能性のある人は、Jackeryポータブル電源700または1000という選択肢も視野に入ってくるのではないかと思います。

ただし、そうなると100Wのソーラーパネル1枚では1日でフル充電することは難しくなるため、バランス的にはソーラーパネルも増やしたくなりそうです。

使用上の注意

私が故障させてしまった経緯でもお伝えしておりますが、ポータブル電源の使用上の注意点を2つ、お伝えします。

定格出力を超えないように使いましょう

やはりこれです。瞬間最大400Wというのは、瞬間的に200Wを超えても停止はしないというだけで、200Wを何度も超えるような使い方をしたら故障する、ということが実証されています。

復調したポータブル電源を使用し始めてからは定格出力を超えるような使用は一切しておらず、おかげで4ヶ月以上安定した動作を続けています。

「パススルー充電に対応」には気を付けましょう

パススルー充電とは、充電しながら電源を供給できる機能のことです。具体的な例を挙げると、日中ソーラーパネルで充電しつつスマホをポータブル電源に繋いで充電できますよ、という機能です。

Jackeryポータブル電源400の説明書には「パススルー充電に対応しています」と表記されていますが、サポートに確認したところ「電池の寿命を長持ちさせたい場合はパススルー充電はなるべくお控えください」との回答を得ています。

対応はしているけど、使わない方がいいよ、ということのようです。

パススルー機能を使いたい場合は、ポータブル電源自体を2台購入して、ローテーションで充電させるなど、うまく使い分ける手もあります。

他のメーカーの商品にもパススルー充電に対応していることを謳っているものがありますが、使った場合のデメリットがないかどうか、購入する前に念のため確認してみた方がいいと思います。

まとめ

思ったよりもずいぶんと長いレビューとなってしまいました。

電力会社から電気を買った方がコスト的には安いですが、スマホやノートパソコン、照明などの必要最低限の電力が自給できるという点がとても価値のあることだと思います。

最近の異常気象で全国どこにいても絶対安全とは思えない時代になりました。緊急時の備えとして、これは一家に一台あった方がいいのではないかと感じています。

ポータブル電源については、今のところJackeryポータブル電源400しか使用したことがないため、オススメとは言い切れませんが、自分の経験から耐久性とサポートについては信頼できるのではないかと思います。

こちらで使用している機材一式は以下の組み合わせです。ぜひ参考にしてください。

今後もJackeryポータブル電源400についての話題や、電力の自給、さらには生活自体の自給自足についての話などにも触れていければと考えています。

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